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御祈願は雷神社へ

〒289-2616 千葉県旭市見広1371番地

火中から飛び出した木像HEADLINE

 むかし、むかし、それは今から二百年も前のこと。倉橋村のお寺の宝珠院が火事になって、本堂庫裡など、たちまちのうちに火災につつまれて、何一つ出す間もありませんでした。 村中の人々が集まってきても、水の便が悪く手のほどこしようもなく、遠い川や井戸から手桶で運んでくる位の水ではどうしようもなく、たちまち棟が焼け落ちてしまった。その時、火中から小さな物が飛び上がって、風上の方に落ちました。 なんだろうと、皆不審に思って落ちた所に行って見ると、庫裡に安置してあった、二寸五分の木彫の愛染明王でありました。六本の手は二本になり、背中は少しこげていました。燃える火のなかより愛染明王様が自ら飛び出して来たのには、村人達だれ一人として、驚かない者はなかったということです。