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御祈願は雷神社へ

〒289-2616 千葉県旭市見広1371番地

神逢塚HEADLINE

 椎芝村は、何処にでもあるような利根川淵の村だったが、小船木と云う所には、昔から二つの山が繋がった様な大きな塚があった。ずっと昔からあるので、誰が埋めてあるのか知っている者は無かった。そんな訳で、道が広げられたり、畑に開墾されたりで、いつの間にか小さな丸い塚になってしまった。 それでも、お墓ということもあってか、全部は削られず、いつの頃からか、てっぺんに石が置かれて「白鳥様」と呼ばれるようになった。それでもまあ、正月に誰かが松を立てるぐらいで、お参りする人もなかったと云う。 むかし、高神村の海が荒れた時に、橘村の東大神と見廣村の雷大神と良文村の豐玉姫大神が、宣旨を受けて御幸して海を鎮めたと云う。それ以来、二十年に一回御幸があるが、三神の神輿は、てんでに社を出て何日もかけて高神村に行っていたが、 小船木の塚は、ちょうど良い処にあったから、三神はここで落ち合って、仲良く高神濱に向かうようになった。いつの頃からか此の塚を「神逢塚」と呼ぶようになったと云うことだ。